クライアントは、奥様の実家の隣の敷地に家を建てることに決めたのですが、敷地が小さいのでどのような家が建てられるのだろうかと悩んだそうです。
敷地に古家が建っている写真
そこで、小さい家を調べていくうちに、狭小住宅ということばがあることを知って、小さい家を建てる境遇の人が同じようにいることを知ったそうなんです。
そこで、少し勇気が湧いてきて、巡り巡って、僕らの事務所を知ってもらって、計画がはじまりました。
敷地は、なかなか厳しかったです。敷地の大きさは、法的にいろいろ削られて14坪程度となりましたが、角地でどちらも道が狭いので、道路斜線という建物の高さ規制も厳しくて、簡単に3階が建てられません。道路の大きさは結構大事なんです。
要望は、車が停められることと、音楽室が欲しいという要望でした。
模型です。最初は模型を観ながら話し合い。
プランは、こんなふうに、スキップフロアで上へと上がっていく感じ。まあ、法規的に取れそうな部屋をまず、とっていきました。そして、外観や内部の雰囲気をまとめていきます。
模型。今みると結構現実に近い
模型。これも現実に近い
1階は玄関からすぐに入れる、音楽室です。奥さんがゴスペルを教えているそうです。ピアノは結構大変でしたが、なんとか、きれいに納まりました。
1階 音楽室
2階はスキップ状に段差のある居間部分、とキッチンです。キッチンやテーブル、ベンチはこの工事で製作されたものです。このように作っていくと、結構大きくても一体感がでて建物の一部みたいになじむのです。
キッチン・テーブル・ベンチ
ベンチに座ってスキップフロアの上部分を眺めると、ちょうどそこが舞台みたいになっていて、つかえます。まあ、これは、できてから思ったことです。
スキップフロアのLDK
3階はなんとか小屋裏みたいに部屋ができあがり、寝室を子供部屋があります。
3階子供部屋
最後にご主人の立っての希望である屋上、があります。ここは、年に一回、大きな花火大会を眺めることができるそうです。
屋上
あと、模型と同じように仕上がった外観です。