大阪、堺の旗竿敷地に建つ住まいです。
設計開始時は、南面以外の敷地は、更地の旗竿分譲地でしたが、建物が密集して建ち並ぶことが考えられました。
やはり、周りが建ってますね~でも、すっきりしたアプローチなので、圧迫感は感じませんね。
そうですね。アプローチ部分は駐車スペースにもなっています。
ここはどこですか?
家の中にある外です。
家の中にある外?! 雨は?
雨は降って来ますが、デッキは、船の甲板に使われるものなので、濡れても大丈夫なのです。
下に見える黒い四角は何ですか?
ダイニングテーブルの座布団です。
渦を巻いたような、面白い風景ですね。どこから見ているのですか?
家の一番上のスペースからです。
“空間に漂ってみる“、家族がそれぞれ好きな場所で、水槽の中の金魚のように“ただよう”よう、といったイメージで作った家です。
それにしても長いスロープですね。どれぐらいの長さなのですか?
1階にあたる部分から2階を経由して屋上まで、約1周半(約25メートル)です。
スロープで繋がったスペースに、点在して暮らすんですよ。
あ、一階のキッチンの前はお庭なんですね?
とても小さいですけど、木が一本植わっています。
開放感のあるダイニングですね!
吹き抜けになっていて、南から太陽の光が差し込みます。
ご飯がいつ出来るのか、どのスペースからも分かりますね。
この琉球畳いいですね!
子供が小さい時は、ここで遊んだり、皆の寝室になったり、客間になったりします。
琉球畳の手前のスペースは?
リビングになる予定ですが、光が当たる場所、光が当たらない場所をみて、自由に使っていって欲しいですね。
木造のスロープとらせん状のフロア、それらを支える柱が、ずれながらも一体となった、自由で広がり感のある住まいです。